プロというもの

ふっと - NOT FOUND −跡地−


言い方が変わるだけで、根本的には同じだと思うんだが、ふと思ったので、書く。


「プロは、一般人の期待を越えなければならない存在である。」
と思う。


期待に応えられなければ、酷評される。
期待に応えたところで、想定の範囲内とされる。
期待を越えた結果を出して、ようやく評価される。


・・・と、今の会社に入って、言われたことである
まだまだ若いとはいえ、その職業に就いたからにはその道の「プロフェッショナル」なのである。
「プロフェッショナル」は相手の期待に応えるだけではダメ。
相手の期待値を越える成果を出さないと認めてもらえない。
と、研修で教わった。


職種は関係ない。
ただ、俺らみたいな専門職はまだマシか。
「プロフェッショナル」を相手にしている分、こちらの事情も幾分かは汲み取ってくれる
自分自身に非があるならともかく、相手側が原因となって期待に応えられないということもあるのだ。
そして、「プロフェッショナル」である相手側も、それは十二分に理解してくれている。


しかし、(自分自身を含め)一般人というのは、残酷で自分勝手なモンである。
相手の苦労や事情は知らずに、なんだかんだで言いたいことを言っている。
そして、最終的には呆気なく見限っている。
一発屋といわれる芸人は、一般人によって切り捨てられた存在なのかもしれない。


そういった点では、エンタの神様のプロデューサーである五味氏は、
(良くも悪くも、)一般人に近い確かな視点を持ったプロデューサーなのかもしれない。


近年では、オリエンタルラジオがいい例かなぁ。
武勇伝でテレビに出始めた頃は、割かしキャーキャー言われて、ミーハーなファンもついた。
ただ、武勇伝が飽きられてくると、口をそろえて「面白くない」で切り捨てる。


ヨシモト∞冠番組トークの腕を上げていったり、
武勇伝を封印して、ライブでは漫才中心でネタをやったり。
一般人はそういうトコを見ていない。
ただ、「武勇伝はつまらない。オリラジは面白くない。」と切り捨てる。


結局はオリラジは未だに「プロフェッショナル」として、
一般人の期待を越える結果を出していない
ということだ。
一番手っ取り早い方法は、M-1で上位を取るぐらいじゃないと無理かなぁ。
それこそ、今年のキングコングのように。
まぁ、結成してまだ4年かそこら。
あと6年も出場する機会があることを考えれば、今の評価は覆せるだろう。
キングコングだって、一時期酷評を受けていたが、去年のM-1で見直した人も多かったろうし。


音楽業界だってそうだ。
「プロフェッショナル」として、期待を越えた成果を上げられなければ、契約を切られる。
実力はあっても、運がなくそういった結果になってしまったミュージシャンだっている('elseとか)


色々それたが、佐々木さんとしての結論。
「どういう職業であれ、プロフェッショナルたるもの、期待を越えた成果を上げなければならない。
 それは実力以外のものにも左右される、とても揺らぎやすいものである。
 そして、それらを評価する相手が素人に近ければ近いほど、より高い結果を出さねばならない。」